ドイツのピアノ教育見聞録

ピアノのレッスンを通して覗いたドイツ事情と試行錯誤の日々の記録。

ギムナジウム

謹賀新年!初コメント感謝!

あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!今年は暖冬です。クリスマスもいいお天気で、お正月も日本みたいに青空が広がっていました。私は2月1日のJugendMusiziertのため、休暇中にも仕事しちゃいました。2020年は、ピアノソロ部門開催…

大学とオルガンと

本日、私の大学の講座に在籍する大学生4人が、学位取得のために重要なピアノの試験に合格した。 私は同席を許されていなかった。 全員声楽専攻でピアノは副科なのだけれど、試験は大学の大ホールで、スタインウェイのグランドピアノで審査される。 ここは義…

Übertrittの季節

気がついたら、今年もまたÜbertritt の季節がやってきた。 現時点での小学4年生が、卒業してどの進路に合った学校の5年生になるのかが決定されるのがこのÜbertritt なのだ。 進路は小学校での成績によってほぼ決まる。 私の生徒にも、4年生が何人かいる。 …

先生は訛ってます(笑)!

ギムナジウムでの新入五年生の授業を覗いてみよう。五年生は大体みんな緊張してやってくる。新しい学校生活、初めて習う教科に加えて、先生が東洋人!そりゃあ緊張するだろうよ。目に見えて外国人だもんね。最近でこそ外国人が田舎にも増えたとはいえ、十年…

新五年生

ギムナジウムでは、最初の実技試験が終わった。新入五年生は、初めての実技試験で成績をもらったことになる。ところで、新入五年生は本当に楽器初心者なのだろうか?現実には様々なレベルの五年生がやって来る。既に何年間か楽器のレッスンを受けている子も…

スクールカラー

ギムナジウムで10年間ずっと一緒に働いてきたCさんに、お茶に呼ばれた。彼女は音楽科の教員であり、ピアノの教員を統括する立場にもいる人だ。ドイツのギムナジウムには入学定員数というものがない。わたしの住む街にはギムナジウムが5校ある。各ギムナジ…

音楽学校 vs 音楽系ギムナジウム

先日の演奏会にかまけている間に、大学の授業も始まってしまった。タイムリーにブログ更新しようと思っていたのに、なかなかうまくいかないみたい。プロのブロガーさんってすごいんだなと感心している。いや感心してる場合じゃないでしょ、と自分にツッコミ…

音楽系ギムナジウム

音楽系ギムナジウムMusisches Gymnasium とは何か?「日本で言うところの音楽高校?」と聞かれたことがあるが、答えは否、全く別の代物である。ドイツでは、小学校4年生を修了した後、3種類の進路の中から自分の将来に見合った学校に進学する。ギムナジウ…

お国はどちら?

私はドイツに住んで、ドイツの学校及び大学で働いていると書いた。そして、ドイツ人の子供たちは、という表現をよく使う。しかし厳密に言うと、私が教えているのはドイツ人の生徒または学生だけではない。ざっと見渡したところ、大半はドイツ人だが、その他…