ドイツのピアノ教育見聞録

ピアノのレッスンを通して覗いたドイツ事情と試行錯誤の日々の記録。

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

先生は訛ってます(笑)!

ギムナジウムでの新入五年生の授業を覗いてみよう。五年生は大体みんな緊張してやってくる。新しい学校生活、初めて習う教科に加えて、先生が東洋人!そりゃあ緊張するだろうよ。目に見えて外国人だもんね。最近でこそ外国人が田舎にも増えたとはいえ、十年…

発表会

クリスマス発表会の日程が決まり、会場の予約も取れた。音楽学校では、私は毎年一年に2回発表会を企画開催する。クリスマス直前と夏休み前だ。万霊節のお休みが終わった頃からクリスマスまでの6週間、低学年の生徒たちは毎年ひたすらクリスマスの歌を弾きた…

新五年生

ギムナジウムでは、最初の実技試験が終わった。新入五年生は、初めての実技試験で成績をもらったことになる。ところで、新入五年生は本当に楽器初心者なのだろうか?現実には様々なレベルの五年生がやって来る。既に何年間か楽器のレッスンを受けている子も…

締め切り直前

ドイツ青少年音楽コンクールJugend Musiziert 地区予選の締め切りが11月15日に迫ってきた。今日は今年度最初の音楽学校Musikschule のコンサートの日だ。クラシックのプログラムだけを集めた、毎年恒例のイベントだ。コンクール参加希望者は、このコンサート…

水晶の夜

今から80年前、1938年11月9日夜から10日未明にかけて、水晶の夜Kristallnacht と呼ばれる反ユダヤ主義暴動がドイツ各地で発生した。ユダヤ人居住区や商店、シナゴーグなどが破壊された時に飛び散ったガラスが水晶の様にきらめいたことからこの事件は水晶の夜…

スクールカラー

ギムナジウムで10年間ずっと一緒に働いてきたCさんに、お茶に呼ばれた。彼女は音楽科の教員であり、ピアノの教員を統括する立場にもいる人だ。ドイツのギムナジウムには入学定員数というものがない。わたしの住む街にはギムナジウムが5校ある。各ギムナジ…