本日は休講なり
体調を崩した。
数日前から食欲がなく、かと言って食べられないわけでもなく、鼻水が出てきたので今学期最初の大学のレッスンは本日休講にした。
数日前に学生たちと直接会って時間割を決めた時、病気の症状があったらレッスンには来ないように申し渡してあったところだ。
私が今休まなくてどうするんだい?
考えてみると、病気だから休むというのは当たり前のことなんだけれど、コロナのお陰でこの当たり前が徹底されつつある。
コロナ以前の例えば音楽学校では、その日の午前中には学校を病欠した子供が、午後には音楽学校のレッスンにやってくるということが多々あった。
もちろん親が子供を送り出しているのだ。
全く。
それがコロナの今、病状のある生徒は校舎内立ち入り禁止となっている。
当たり前なんだけど、当たり前でなかったよなとつくづく思う。
インフルエンザ予防接種
インフルエンザの予防接種はここ数年受けていなかった。
かかりつけの先生に今年は接種受けてねと言われていたが、9月の予約時にはまだワクチンが届いていないとのことで今に至る。
忙しかったのもあるが、予防接種の賛否両論を考えるとなかなか決心できなかったのだ。
ようやく、秋休みの間にやってしまおうと重い腰を上げて医院に電話したら、ワクチン予約リストに載せてくれた。
接種できるまで一週間かかるか一ケ月かかるかわからないんだってさ。
いやこんな事、今までなかったわ。
冬学期の始まり
今日は久々に大学へ行ってきた。
先ずは音楽レッスン室専用の「家」に行き、状況把握に努める。
入り口の扉には、コロナ感染予防についての覚書が表示されている。
閑散としているかと思いきや、ソプラノ、クラリネット、ギター、バイオリンにピアノの音が響き渡ってくる。
もうレッスン開始した同僚がこんなにたくさんいることにびっくりした。
さて本日の予定は、学生達と直接会って今期の時間割を決めること。
みんなマスク姿で登場、元気そう。
それどころかやる気満々じゃない!
ドイツは昨日から2回目のロックダウン状態だ。
にもかかわらず、学内は活気があふれている。
大学も正式コメントで、今期は出来る限り対面授業を行うと表明している。
前期は全てオンラインレッスンだった。
やってみると案外新しい発見があって面白いと思ったのは私だけ?
ドイツ人は、みんなで協力してちょっと我慢して感染拡大を防ぐより、いつも通りに自分のやりたいこと、やるべきことを済ませたい、と強く希望しているのだろう。
あまりに前向きな空気に触れたものだから、ロックダウンのことはテレビのニュースで聞くまで忘れていた。
謹賀新年!初コメント感謝!
あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!
今年は暖冬です。
クリスマスもいいお天気で、お正月も日本みたいに青空が広がっていました。
私は2月1日のJugendMusiziertのため、休暇中にも仕事しちゃいました。
2020年は、ピアノソロ部門開催で、私の音楽学校の生徒の中から8歳の女の子たち2人が地区予選参加予定です。
子供の記憶は大人とは異なるもの。
いつも思うのだけれど、バケツの穴を塞ぐため、あちこちトンカチで修理して回っている気分になります。
さて、先日の記事にコメントくださったみち様、ありがとうございます!
情け無いことに、コメント返信がなぜか出来ないので、というか方法がわからないので、こちらで回答させていただきます。
どなたかコメント返信についてよくご存知の方いらっしゃいましたら、ぜひご教示下さいませ。
ギムナジウムからのドイツの音大演奏家コースへの進学にはアビトゥアは必須ではないようです。
昔の話で恐縮ですが、私と同世代に14歳で正規学生として音大演奏家コースに入学した人達がいます。
しかし、専攻が教職や教育法などの場合はアビトゥア必須らしいです。
ギムナジウムの音楽教員の方々は、当然アビトゥア取得されていますね。
どちらにしても、最近の風潮として、どちらに転んでも良いようにアビトゥアをとりあえず取ろうと考える人が増えています。
ギムナジウムではアビトゥアは2回までしか受験できないのは事実です。
アビトゥア直前に進路変更する場合は、FOS(Fachoberschule)に転校して、そこからアビトゥアを目指すという方法が一般的だと思います。
漠然とした回答になってしまいましたが、お役に立てましたら幸いです。
みち様をはじめブログ訪問して下さった皆様に、健康とたくさんの幸せが訪れる一年になりますように!
メリークリスマス🎄
今年も何人かの生徒さんから手作りプレッツヒェン(クリスマスの時期に各家庭で作られる伝統的な焼き菓子)を頂いた。
ウクライナ人生徒のKによると、プレッツヒェンを焼くのはドイツ人だけの習慣だという。
驚いた私は、早速生徒たちにインタビューを試みた。
フランス人とドイツ人のハーフCは、これはドイツの伝統であるという。
フランス人はプレッツヒェンを焼かないそうだ。
クリスマスにフランスの親戚を訪ねるとき、ドイツのプレッツヒェンを焼いて来てちょうだいというリクエストが殺到するために、休暇前はひたすら生地を捏ねまくるという。
思い出したのがイギリス人のお母さん、何年か前に、イギリスのプレッツヒェンをプレゼントしてくださった、それがなんと日本で昔よく食べたチョコフレークにソックリの物だった!
ドイツだけの習慣ではなさそうだけど、よくわからないので来年またリサーチしてみよう。
ところで、子供の頃に読んだお話の中にはよくクリスマスのご馳走の描写があった。
テーブルの上にはガチョウの丸焼きやらありとあらゆるご馳走が湯気を立てて、という感じのやつだ。
ドイツ人の一般家庭では、クリスマスイヴにはソーセージというのが結構な割合で伝統的な料理らしい。
それにジャガイモのサラダとかザウアークラウトがつくらしい。
初めて聞いた時は目が点になった私だが、しかしクリスマス特製のソーセージらしい。
クリスマスイヴに合わせてお肉屋さんが特別に作ってくれるのだとか。
年に一度のこだわりのソーセージがドイツの伝統らしい。
ドイツ青少年音楽コンクール全国大会 JuMu Bundes 2019
久しぶりすぎる投稿。
しかもこれからまた定期的に更新する自信はない。
と、正直に書いておこう。
書きたいことはいっぱいあるのに。
人生なかなかうまく行かないものだ。
でも健康で、好きなことを仕事にできる状況に感謝しよう。
お陰様で忙しく過ごしている間にもうクリスマス。
取り敢えず、一番古い順に報告すると、昨年度のドイツ青少年音楽コンクール全国大会。
開催地はハレHalle。
ヘンデルの出身地だ。
結果から言うと、Nは目出度く2位入賞。
演奏会場は劇場でスタインウェイのグランドピアノが用意されている。
演奏後の講評では、プログラムの内容についての質問が。
まあNの場合は入学試験準備のためのプログラムということで、批判はなし。
演奏以外にも、舞台に出て来てから去って行くまでのちょっとした行動にもアドバイスがある。
プロとして必要な心構えを教えられるということだ。
全国大会上位入賞すれば、将来を嘱望された若い演奏家には、色々な財団から、楽器を貸与しようとのオファーがある。
Nは既に一昨年前に貸与されたバイオリンで弾いていた。
三年前には、私が伴奏した当時13歳だったヴィオラ奏者のLも、楽器を貸与してもらっている。
大抵は、2、3種類の楽器が用意され、その中から自分の気に入った楽器を選ぶことができるようだ。
弦楽器も良いものは天文学的なお値段。
将来のドイツのオーケストラを担う人材発掘は素晴らしくオーガナイズされている。
さて、Nはギムナジウムも目出度く卒業して、今頃は某音大で頑張ってるに違いない。
夏休み中の特別お仕事
ドイツでは夏休みは6週間ある。
この夏休みに、例年にはない特別な仕事が発生した。
我らが音楽学校がグランドピアノを一台購入することになり、ピアノの先生たちで色々な楽器を品定めに出かけることになったのだ。
出かける先は、取り敢えずミュンヘンだ。
なぜかというと、そこはやはりバイエルン州都、楽器店の数が多い。
今回限られた予算内と時間内で学校でのレッスンに一番適している楽器を選ぶには、効率良く出来るだけ多くの楽器に触れてみたいからだ。
ということでミュンヘンに遠足いや視察に行ったのが7月末。
同僚5人でミュンヘン内を駆け回った。
グランドピアノをお買物って、流石にそうしょっちゅう行くわけでない。
一件の楽器店だけで既に何種類ものメーカーのグランドピアノを指弾する。
ヤマハにベヒシュタイン、スタインウェイからファツィオリ。
自分で弾きながらうっとり夢見心地。
いや自分の主観で選んじゃダメだ。
今回は5人のプロが同行したので、同僚の指弾を聴きながら客観的に各メーカーのグランドピアノの長所短所を聴き比べるという、滅多にない貴重な機会に恵まれることとなった。
ミュンヘン楽器店視察の結果、興味深い結論が出た。
予算は残念ながらとても限られているのだが、その範囲内で学校でのレッスン用にグランドピアノをお買物するならば、ウィルヘルムシュタインウェグWilhelm Steinwegというメーカーのグランドピアノが一番良いという見解に5人の同僚全員一致で到達したのだ。
小柄ながら丸くて柔らかく豊かに響く音。
聞くところによると、このメーカーはまだ新しく、アップライトに続いて最近やっとグランドピアノが市場に出回ってきたところだとか。
実は私の知り合いがここのメーカーのアップライトを購入していたので、グランドピアノはどんな感じかとても興味があった。
日本人の私としては、ヤマハやカワイを応援したい気持ちがある。
しかし、ウィルヘルムシュタインウェグに触れてその音を聴いたら、残念ながら日本にメーカーさんたち、将来やばいんじゃないかと心配してしまった。
余計なお世話かもしれないけれど。
また、熟練調理師の手入れによる楽器が、スタインウェイ顔負けの音色を奏でるという匠の技にも出会った。
ゴットハンドとは正にこれ。
伝統の技を亡き者にした電子ピアノの罪は小さくない。