ドイツのピアノ教育見聞録

ピアノのレッスンを通して覗いたドイツ事情と試行錯誤の日々の記録。

クリスマスパーティー

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今日は音楽学校のクリスマスパーティーに参加した。

こちらではクリスマスパーティーというのだが、賛美歌を歌うわけでもお祈りするわけでもなし、どう考えても忘年会という方がぴったりだ。

パーティーは学校内の一室で行われ、参加は自由だ。

グリューワインやビール、クリスマスシーズンには欠かせないレープクーヘンやクッキーの他、校長からピザの差し入れがある。

飲み物やおつまみより、同僚同士のおしゃべりがメインだ。

日本のように会費を徴収するグルメな忘年会を企画しても、きっと誰も参加しないだろうな。

ドイツ人て、そういうところはケチなのだ。

今日は新しい同僚と初めて話す機会があった。

彼はウクライナ出身で、ドイツの音楽大学を出たばかりの若手だ。

26歳かぁ、へぇー、と思った後ガーンと衝撃を受けた。

娘とほとんど同い年か!

😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱

ここは毎年新卒が採用されるような職場ではないから、こういう状況に対する免疫がないみたい。

他愛もない世間話の後、クリスマス休暇はウクライナで過ごすの?と聞いてみた。

いや、ドイツで過ごすよ、という答え。

故郷は紛争地帯なので帰れる状況にないと言う。

クリスマスって何だろう。

よく、本場のクリスマスって素敵でしょうねというコメントをもらう。

日本でもクリスマスにはパーティーがあり、サンタがやってくるし、プレゼントも貰える。

今は宗教的見解は抜きにして話をしよう。

最近ではクリスマスマーケットも各地に登場しているらしい。

確かに一見本場のクリスマスに近づいているようだ。

しかしそれらはあくまでクリスマスの本質に付随するものでしかない。

欧米人にとってのクリスマスとは、何をおいても「家に帰ること」だ。

故郷に帰ってこそのクリスマス。

私も留学生時代を思い出した。

当時のクリスマスの想い出は、異邦人としての寂しさと孤独感なしには語れない。

しかし私の場合は家が遠すぎただけだったのがまだ幸いだったんだな。

同僚の具体的なクリスマスの予定は聞かなかった。

みんないろんな想いを抱えているんだな。