ドイツのピアノ教育見聞録

ピアノのレッスンを通して覗いたドイツ事情と試行錯誤の日々の記録。

ドイツ青少年音楽コンクール2019 地区予選

2月2日土曜日、我が街でのドイツ青少年音楽コンクール地区予選が無事終わった。

全国各地で行われる地区予選、ミュンヘンでは先週行われたそうだ。

開催日時が統一されていないことによって、万が一最寄りの街での参加が日程的に無理な場合、あるいは小さな地区では参加希望者がいなくて開催されない部門がある場合などに、別の街にエントリーすることができるというメリットがある。

すなわちできる限りの参加希望者を受け入れたいという主催者側の意図が読み取れる。

さて、会場となったのは私の勤務先である音楽学校だ。

学校全校舎および教室が、コンクールのために使用される。

金曜日の夜19時ごろ、通常のレッスンが終わった後からコンクールのための会場作りが始まる。

しかし、その時間にはホールでの練習発表会もまだ終了していない。

校長はできる範囲で準備を進めていくが、全く大忙しだ。

事務局の皆さんも、この日は朝と夜の二回出勤されるようだ。

私は金曜夜の練習発表会に、Mちゃんたっての希望で予定外に参加することになった。

彼女とは発表会終了後の20時過ぎ、翌日土曜日朝11時に本番直前リハーサルの約束をして別れた。

帰宅、就寝、翌朝はMちゃん、Jちゃんと連続してリハーサルと本番だ。

その後、彼女らの結果が出るまでは同僚ピアニストが伴奏する時の譜めくり要員として、あちこちの部屋を渡り歩く。

譜めくりも誰にお願いするか、時間に余裕があるか、予めしっかりと計画しておかねばならない。

コンクールのスケジュールは分刻みでほとんど狂いが無い。

何故なら、一人で幾つもの部門にノミネートしている参加者がいるからだ。

私たちの音楽学校からは、弦楽器ソロと、室内楽アンサンブルの両部門に参加する生徒が3人以上、2つのアンサンブルにエントリーしたピアニストも数名いた。

それらの生徒たちのリハーサルと本番の予定を全て考慮して全体のスケジュールが分刻みで計画される。

そして翌日日曜日は、一位入賞者による演奏会が行われた。

一年の中でも一番目が回るほど忙しく、自分の演奏会以上に神経を使う1日だと言っても過言ではないのが、地区予選当日だ。

詳細はまた後日!