ドイツ手作りライフ 其の三
クリスマス4週間前は、Advent待降節と呼ばれる。
ドイツでの師走にあたる時期だ。
クリスマスを迎える準備が始まり、とにかく全てが慌ただしい。
そんな中、ドイツ人は家庭でのお菓子作りに余念がない。
Plätzchen プレツヒェンと呼ばれる焼き菓子、簡単に言えばクッキーなのだけれど、この待降節の時期に焼かれるものは伝統的に種類が決まっているらしく、クッキーの直訳語のKekseケクセとは呼ばれないらしい。
調べてみると、日本語に訳すと「クリスマス焼き菓子」の一種がプレツヒェンだ。
あとは、最近日本でも食べられるシュトレン。
英語のジンジャーブレッドは、ドイツ語ではレープクーヘンLebkuchen、これもクリスマス焼き菓子だそう。
日本のおせち料理のように、各家庭に自慢のレシピがあり、ちょっとしたプレゼントに手作りのプレツヒェンというのがこの時期の定番だ。
ドイツ人は、手作りが大好きだ。
人気のケーキ屋さんのお菓子より、手作りのものを重宝がる。
私もクリスマスプレゼントに、生徒達から手作りプレツヒェンを頂いた。
作るのは女性だけではないところがすごい。写真手前右は、25歳の男性作。
「いつからどんだけ作ってんの?」
プレツヒェンは既製品ももちろん売っている。
昔は既製品の方が好きだったのに、しかし何故か今は手作りの方が味わいがあり、美味しいと感じるようになってきた。
滞独年月と関係あるのかな?
ところで、しかし翻訳って難しい。
クリスマス焼き菓子って、昔ディッケンズの子供向けに編集された小説に訳注として書いてあったかも。
当時は未知のモノであった。
前記事で私は「クリスマスソング」と書いていたものも、「クリスマスキャロル」と書くべきだったのかなー?