ドイツのピアノ教育見聞録

ピアノのレッスンを通して覗いたドイツ事情と試行錯誤の日々の記録。

新年度スタート!

今日から新年度が始まった。

私の住むバイエルン州では、新年度の始まりは、いつも火曜日と決まっている。

日本のように全校集会のようなものはなく、学校に行って自分の名前が掲示されているクラスに行き、担任の先生から時間割をもらう。

ほぼそれだけで今日は終わりだ。

音楽学校Musikschule のレッスンも今日から始まる。

昨年度も火曜日に定期レッスンのあった生徒たちが、とりあえず今日もやって来る。

自分の学校で午前中に貰ったばかりの時間割表を持って、今度は音楽学校の楽器の先生とこの一年のレッスンを何曜日の何時にするか、話し合う。

毎年恒例のイベントというわけではないのだが、音楽学校の教師にとって、この1週間は時間割を組むためだけに時間を使うと言っても過言ではない。

まるでパズルを組み合わせるような作業だ。

早く全体像が見えるようにと祈るしかない。


そんなこちらのストレスとは無関係に、生徒たちがやって来た。

皆日焼けして元気そうだ。

特に低学年の生徒たちは、楽しかった夏休みの様子を一生懸命話してくれる。

ギリシャ、クロアチア、フィンランド、オーストリアでのバカンス。

昨日旅行から帰って来たばかりという強者もいた。

6週間の夏休みの間、みんなほとんど家にいないみたいだ。

家族旅行以外にも、子供達だけでのキャンプやサーカスの講習など、予定がビッシリ詰まっている。

練習した?と聞いたら笑ってごまかす子もいた。

しかし、レッスンを始めると、皆集中して一生懸命課題に取り組む。

ドイツ人は、子供の頃から遊びと勉強の切り替えが出来るように育てられている。