ドイツのピアノ教育見聞録

ピアノのレッスンを通して覗いたドイツ事情と試行錯誤の日々の記録。

会議は踊らないけど

本日は会議の日。

朝9時から、ピアノとキーボードを担当する教員による分科会。

報告、連絡、相談。

普段なかなか顔を合わせることのない先生も多いので、1年に数回行われる分科会は貴重な情報交換の場だ。

新しい教材に関する情報もあり、ちょっとした研修の場でもある。

11月から本格的に音楽学校の行事がスタートする。

それらに加えて、ドイツで毎年1月末から2月にかけて行われるJugend Musiziert、ドイツ青少年音楽コンクールの地区予選に向けて、今からリハーサルや練習発表会などの予定がどんどん組み込まれていく。

その他、Freiwillige Leistungsprüfung、バイエルン州共通検定試験の申し込み締め切りもすでに目前だ。

時間割が決まったとホッとする暇もなく、次々とやってくるコンサートやイベント、試験やコンクールに向けて、計画を立てておかなければいけない。

音楽学校の一年は、まるで障害物競走だ。


10時半からは全体職員会議。

ここではすべての教職員が集合する。

というのは建前で、実際には授業中の先生方がいらっしゃるので、全員揃うことはまずないのだ。

今日はその他、市の役人も出席して、校舎の改築予定についての話があった。

3年後には校舎が改築される予定だ。

しかし話はなかなか進まない。

なぜなら、私たちの学校の校舎は街の歴史的建造物であるため、そう簡単に改築案を出せないことが原因だ。

なんでもその当時、ナポレオンが進軍してくるのを怖れた街の人々が立て篭った要塞が、現在では音楽学校として使用されているというわけだ。

結局ナポレオンはこの街には来なかったとさ。

全体会議でも、先ほどの分科会と同様、コンクールと検定試験というのは大きなテーマだ。

来年度はバイエルン州内の公立音楽学校の合同会議が私たちの学校で開催される。

その準備も着々と進行中だ。


会議終了12時半。

お昼を食べたらすぐにいつものレッスンだ。

今日は疲れたー!


余談だけど、Eさんがお庭で取れたリンゴを差し入れに持ってきた。

収穫して袋に放り込まれたままのリンゴを手に取って、そのままかじる人が殆どだった。

誰もリンゴ、洗おうと思わないみたい。