ドイツのピアノ教育見聞録

ピアノのレッスンを通して覗いたドイツ事情と試行錯誤の日々の記録。

夏休み😎

今年度終了!

今年もドイツは熱波に見舞われた。

37度まで気温が上がっても、レッスン室にはエアコンなんて付いていない。

もう自衛するしかないのだ😖❗️

そこで登場するのが扇風機!

昨年度の夏もお世話になった。

そして今年もありがとう。

ピアノの先生が扇風機持参で出勤するって、いやー、昔は想像したこともなかったよな💦

数年前までは扇子で十分事足りていたのだけれど、最近のヨーロッパは猛暑に見舞われすぎだ。

夏は扇風機担いでショートパンツで出勤、これがドイツに暮らすピアノ教師の現実なのだ。


野外劇場にて

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昨夜は野外劇場で観劇と洒落込んだ。

夜8:30はだがまだ明るい時間に始まり、終わったのはほぼ11時。

その間、空の青色の変化が野外舞台にマッチして美しかった。

ちなみにこの劇場は、私の勤務する音楽学校の中庭に設置されたもの。

学校校舎は歴史的な要塞なので、なんとも雰囲気がある。

うちの学校、カッコいいやン!と、普段目にすることのない角度から建物を眺めて感心した。

野外とはいえ、観客席はほぼ満員んで、それに加えてこの暑さ!

結構辛かった。

幕間の一杯のビールの清涼感、ハンパなし!


オープンスクール Tag der offenen Tür

毎年6月中旬の日曜日、私の勤務する音楽学校ではオープンスクールが開催される。

この日は、普段学校のレッスンで提供される全ての楽器の先生方と直接コミュニケーションを取ったり、レッスンの様子を見学したり、オーケストラなどのアンサンブルの演奏も聴けるという学校一般公開の日だ。

朝から大勢の家族連れで賑わって、応対する教員は飲まず食わずになったりもする。

小さい子供たちはどの楽器を習おうか、1つ1つの部屋を回っていろんな楽器を体験させてもらい、自分にはどの楽器が向いているか専門の先生から直接アドバイスをもらうこともできる。

大人の初心者でも同様だ。

校内にはPTAの方々の協力で、ちょっとしたカフェも設置され、ソーセージのサンドイッチやケーキなども楽しめる。

そして事務局はこの日にたくさんの入学申し込みを受けつけるので、このオープンスクールを境に年度末突入、来年度に向けての調整が本格化することになる。

実際にその場でお互い知り合える、習う方教える方双方にとってメリットのあるイベントだ。

ちなみに、5月の気候の良い頃から7月まで、このオープンスクール以外にも各種コンサートにバイエルン州検定試験 Freiwillige Leistungsprüfungなどでずっと週末返上だ。

同僚のみんなも会うたびあと何週間で夏休み、と指折り数えてる。

たまには週末家でゆっくりしたいわというのが、この時期の挨拶がわりになっている。

バーベキューパーティー

毎年7月には年度末恒例、音楽学校での慰労会とでもいうイベントがある。

学校の教員と事務職員で楽しむバーベキューパーティーがそれだ。

校長から飲み物とメインのお肉、ソーセージなどの差し入れがあり、その他は有志各位による持ち寄りの手作りパーティだ。

腕によりをかけて得意料理を披露してくれる人もいるし、男性教員も自作の料理を差し入れてくる。

こだわりの無農薬自然栽培のサラダを持ってくる人もいれば、外国出身の先生方はインターナショナルなメニューをお任せだ。

普段知る由もない同僚の素顔がここでも垣間見れる貴重な機会だ。

私はスモークサーモンの押し寿司を初披露した。

日本食は一度も食べたことがない派と、お寿司大好き派の真っ二つに分かれ、なかなか面白かったな。

私は日本食は無理!という人もいれば、「お醤油って知ってる?」と聞かれて当たり前だ!と憤慨する人も😆!

デザートは絶対欠かさないドイツ人、何種類ものケーキが並ぶ。

ドイツ人は本当に手作りが好きなんだなと感心させられる。

納涼お疲れ様パーティーをレストランでするから会費徴収します、と言っても、誰もこないと思うよ、ほんと。

その他、今日が誕生日当日の先生が、みんなに乾杯のSektスパークリングワインを振舞ってくれた。

天気にも恵まれ、夜になっても爽やかな気温で、午前様になった。

今週が終わればバイエルン州もいよいよ夏休み。

来年度に向けての調整はもうとっくの昔に始まっているどころか、一段落もうついちゃってるのが現状だ。

毎年6月中旬にオープンスクールが行われるのだが、入学申し込みはその前の5月ごろに始めないと、9月からのレッスン開始には間に合わない可能性もある。

現時点で授業時間一杯になった教員もたくさんいる。

保護者の皆さん、夏休みが終わってからの申し込みでは、完全に出遅れますよ!


大学とオルガンと

本日、私の大学の講座に在籍する大学生4人が、学位取得のために重要なピアノの試験に合格した💮。

私は同席を許されていなかった。

全員声楽専攻でピアノは副科なのだけれど、試験は大学の大ホールで、スタインウェイのグランドピアノで審査される。

ここは義務教育の学校の音楽の先生を養成する大学なのだけれど、スタインウェイという最高級のグランドピアノが設置され、更に巨大なパイプオルガンもホールの舞台上に備え付けられている。

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この写真では非常にわかりにくいのだが、ピアノの向こうに見える茶色い家具のようなものが、実は巨大なパイプオルガンなのだ。

その昔の私には、オルガンといえば小学校の教室にあった足踏み式の物が頭に浮かび、パイプオルガンとは教会にあるものという固定観念しかなかった。

ところが、音楽系ギムナジウムの音楽室に小振りだけれど本物のパイプオルガンが備えられており、しかもオルガン専用の練習室が2つもあるを初めて知った時、西洋音楽の歴史の重みを視覚的に受け止めたような衝撃を受けた。

パイプオルガンだから、それこそ重厚な、どーーーん!という重みだった。

パイプオルガンはピアノの発明される前の古い時代の楽器なのではなく、教会の中での礼拝用の楽器というだけでもなく、現代に生きるドイツ人の冠婚葬祭などと切っても切れない現役バリバリの楽器なのだ。

ギムナジウムでオルガンを専攻する生徒もいる。

あの有名な作曲家バッハが教会オルガニストとして働いていたことはもちろん知っていたけれど、現在でも教会オルガニストという職についている人がいるなんて、ドイツに来るまで知らなかった。

音学大学オルガン専攻の人は大体教会音楽専攻と言っているのはそういうことだったのか!

そう、オルガンはドイツの伝統であり生活の一部なのだ。

話が逸れてしまった。

ここの大学の試験は、課題曲というものがない。

各自が最低3つの異なる様式からなる20分のプログラムを用意する。

選曲に関しては、皆それぞれに個性を発揮して面白い。

20分のプログラムを弾ききるのもそれなりに体力と集中力が必要だ。

各学期に一回は必ず演奏会形式の授業もやってきた甲斐があったなぁと、高得点を収めたという彼らからの報告を受けて、私はとても嬉しくなった。

みんな、おめでとう!

 

 

 

 

 

 

 

お久しぶりです

今年度もあとわずか、やっと今頃ブログ更新します。

ドイツ青少年音楽コンクール全国大会の報告もしたいと思いつつ、毎週末返上で行われた音楽学校の行事等に追われ、完全にリズムが崩れておりました。

今年度、今学期の山を越えてやっと一息つけた今日は、同僚のジャズバンドのコンサートに行ってきました。

暑すぎず寒すぎず、お洒落なカフェのテラスで行われたジャズライブは、地元のオーケストラのメンバーも聴衆として楽しんでいる模様。

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皆んなそれぞれお好みの飲み物を楽しみながら、素敵な音楽を楽しんでいます。

黒ビールは私のです。

飲み物代が必要なだけで、入場は無料です。

夏休みまであと2週間、順不同にはなりますが、ここ最近の出来事をお伝えしていこうと思っています。

更新なしにもかかわらず読んでくださった方々に感謝いたします。

激励してくださり、本当にありがとうございます😊!

また頑張るぞ!

令和になって思うこと

本日、令和初投稿㊗️❗️

御代替わりから一月以上経ってしまい、しかもその間いろんなことが目白押しだったんだけどね。

姉から「令和おめでとう」メッセージを貰い、大切な友人の「私たちは三つの時代を生きている」という言葉を聞いた途端、私、なんと皇室ウォッチャーと化してしまったのだ。

私が大学院留学のため渡米したのは昭和の末、その3ヶ月後にやってきた平成は、アメリカでの新しい環境に慣れるのに必死な時期で、御代替わりと言われても大した感慨はなかった。

手塚治虫の訃報を知った時、昭和が終わったんだなぁとしみじみ思ったことが記憶に残っている。

そしてドイツで暮らすようになって気付いたのは、こちらの女性週刊誌では、ヨーロッパの王室あるいは王族ニュースが常に話題になっているということだ。

ドイツにはモナコの王女と結婚したプリンスがいるらしいが、王室というものは存在しない。

しかしこのプリンス、なんだかよく暴行事件を起こす人らしくて、新聞沙汰になってるのを何度か見かけたぞ。

探せば他にも王族の末裔っているんだろうけどよく知らない。

こういう人たちはみんな事業を手掛けて生活してるらしい。

王室人気といえば、ドイツでもイギリス王室は一番人気かも。

しかし、スウェーデン王室に嫁いだ王妃がドイツ人女優だったらしく、そちらの人気もかなりのものだ。

スウェーデン王女の結婚式生中継も、フィットネススタジオで走りながら見てたんだ。

スペイン、モナコ、オランダ、ベルギーその他、王室ニュースは大衆紙には欠かせない。

もちろんスキャンダルもいっぱいある。

そんなニュースを見るにつけ、日本の皇室はスキャンダルは御法度だから大変だよなぁ、なんか堅苦しくて可哀想と思っていた。

ところが、今まさに眞子さま婚約問題スキャンダルで皇室は大変なのね。

しかしながら、これ恥ずかしいよね。

ヨーロッパの王室スキャンダルは、「あー、この人たちも一般国民と同じような事があるのね。」って感じだけど、眞子さま問題は、「一般人でもあり得ないよね。」のレベル。

あまりに恥ずかしいから、早く解決してほしいわねー。

しかし、もっと気になる問題を発見!

ドイツで迎えた令和、宮中儀式やら国賓を迎えての宮中晩餐会を見て衝撃を受けた。

何にって、女性皇族のドレスのダサさに決まってるじゃないの。

あのお洋服は明治文明開化の時代から変わっていないのではなかろうか?

全くあり得ないレベル。

特に若い女性皇族が着ると、悲惨以外に言葉が見つからない。

ファッションとは、時代と共に進化して行くものじゃなかったのかしら?

イギリス王室の妃殿下が着用する洋服は、瞬く間に売り切れる。

日本にはこのような経済効果は必要ないの?

歴代アメリカ大統領夫人たちも、自国のデザイナーの服を着ておられるではないの。

私の記憶にある限り、女性皇族はいつも変なお洋服を着ておられた。

あんなの誰も着たいと思わないって。

その1着のためにかかる経費があるならば、「私もあんなの欲しい!」と思えるようなデザインにしてくれたら良いのにサ。

でもきっと皇室ナントカ規約とかありそうね。

令和の皇室には、海外から見ても美しい装いを期待、したい。