ドイツのピアノ教育見聞録

ピアノのレッスンを通して覗いたドイツ事情と試行錯誤の日々の記録。

JuMu Landesその二

やった〜❗️

Nはバイオリンソロ部門で全国大会進出を決めました❗️

しかも25点満点のおまけ付き❗️

毎年参加するカテゴリーで必ず全国まで行く実績のある彼女とはいえ、演奏後はやはり色々な考えが頭の中を過ぎるもの。

ドイツ青少年音楽コンクールでは、演奏後に審査員の助言を受けることができる。

州予選での審査員は、ドイツ国内の音楽大学の教授やオーケストラの現役団員、ベテラン音楽学校教員などの面々が並んでいる。

ちなみに私の勤務する音楽学校校長も審査員の中に名前を連ねている。

彼らのアドバイスは的確そのもの。

大きな声では言えないここだけの話だが、地区予選の時には審査の結果やアドバイスに不満を持つ参加者や指導者もいたりする。

まあコンクールにつきものの現象と言ってしまえばそれまでだけど。

しかし州予選からはかなり違った雰囲気が漂い始める。

州予選進出を決める生徒たちの中には、ドイツ国内の音楽大学で特待生としてベテラン教授たちのレッスンを受けて研鑽を受けている生徒たちも多い。

教授の中には90歳で矍鑠として生徒たちの応援に駆けつけてくる方もいらっしゃる。

言い換えれば、地区予選で運良く高得点を貰えても、州予選では入賞もできなかったというケースは珍しくもない。

ハッタリはもう通用しないという事だ。

そんな中、25点満点をもらえたNはクールを装いながらも相当嬉しそうだった。

私の仕事は譜めくりだが、直前の会場リハーサルでの音響チェックも兼ねている。

伴奏はもちろん、譜めくり、音響チェック、楽譜の準備など、青少年のコンクールでは、保護者と指導者一丸となったサポートが欠かせない。

毎年周囲の人間でタッグを組んで行われる一大イベントがドイツ青少年音楽コンクールだ。

続くf:id:klavierpiano:20190414164647j:plain