ドイツのピアノ教育見聞録

ピアノのレッスンを通して覗いたドイツ事情と試行錯誤の日々の記録。

音楽学校教員有志によるコンサート

先日、音楽学校教員有志によるコンサートが開催された。

毎年この時期に教員によるコンサートが開催されるが、クラシック音楽中心の会とジャズ、ポップ中心の会が隔年ごとに開催される。

今年は基本的にクラシックを専門とする先生方によるコンサートだ。

と言っても、クラシックもジャズも出来る先生が何人もいるので、ジャズもプログラムに組まれている。

クラシックギターやピアノのソロ、室内楽からオペラのアリアまで、いろいろ楽しんでいただけたような気がする。

私も室内楽のグループ二つに参加、後は譜めくりが3回だ。

音楽学校主催のイベントであるため、当然小さな子供達もやって来る。

しかし驚いたことに、子供達の話し声やら泣き声やらは一切聞こえてこないのだ。

皆一生懸命に聴き入っている。

普段レッスンで会う先生がこの日はまるで別人のように感じられてビックリしたのかな?

そういえば、普段はいつも真面目な顔でバリバリ仕事してます、っていう感じの先生が、舞台の上でアンサンブルのパートナーを相手に、心の底から楽しんでいるような笑顔を見せていた。

同僚も良い意味で別人だったなぁ。

プログラム最後の演目はジャズだった。

ふと気が付くと、一番前の席に座っている幼稚園児が、ジャズのリズムに合わせてノリノリで体を揺すっている!

エアギターのように、座ったままだけれど、演奏とぴったりシンクロしているのだ!

この日の演奏会は午前11時だ。

一方、ジャズのライブといえば、大体夜、子供を寝かしつけてからという時間帯が定番だ。

子供でもジャズライブを楽しめるような企画がもっとあっても良いのでは?

生演奏にはビデオやCDからは伝わってこない特別な空気が存在しているのだ。

演奏家と同じ空気を吸ってみたら、世界がほんの少し違って見えること間違いなし!