ドイツのピアノ教育見聞録

ピアノのレッスンを通して覗いたドイツ事情と試行錯誤の日々の記録。

個人主義の良いところ

冬休みが終わった。

今日からまた仕事だ。

午前中は大学に出勤、午後からは音楽学校でレッスンだ。

大学生は当たり前だが手がかからない。

ブログのネタにはなってくれない(笑)。

彼らは今月末の発表会に向けて、きちんと練習している。

ドイツ人の大学生は、所謂高校を卒業して一年、大学入学前に、社会勉強のような形で実習と称される仕事を経験することが多い。

その為、大学で勉強する目的あるいは意義が非常にはっきりしていて、大人だなぁと感心させられる。

あ、もしかして、私がそうでなかっただけかも💦?

ギムナジウム卒業試験であると同時に大学入学資格でもあるアビトゥアAbiturの良いところは、アビトゥアを持っている限り、何歳になろうといつでも大学に入学できるというところにある。

一度取得すれば一生有効なのだ。

定年退職した後の楽しみに大学に通う人たちもいるくらいだ。

一度社会経験を積んでみてじっくり考えてから自分の将来に見合った学部を選択することは、非常に理にかなっている。

なんて羨ましいシステムだと私は思っている。

人は人、自分は自分という個人主義のなせる技なのかもしれないが、桜が咲くのが18の春である必要なんて別にない、長い人生いろんな選択肢があって良いと思う。